再現性のお話し

最近、ツイッターやボイシーで話題のmotoさん。

年収240万→年収1000万への転職術というタイトルのnoteが注目されています。

もうタイトルでやられちゃいますね。

年収240万から1000万ですからね。

この強烈なインパクトにのめり込んでしまう方、多いのではないでしょうか?

なんといっても年収1000万ですからね。

みんなが節目として目指すところなので、実際に読んで実践してみたい!と思うでしょうね。

今は昔と違ってすごく便利な時代になりました。

わからないことや悩みなどの解決したいことや、目標を達成する方法など、ググれば簡単にわかります。

昔でしたら、身近な人に聞くとか、高いお金を払って専門家に聞かなければわからなかったことが、今では無料でわかってしまいますからね。

ただ一つだけ大きな問題があって、それは、情報が本当かどうか?まあ、本当なんでしょうけど、果たしてそれが再現性があるかどうか?ということなんですね。

やったことがないのに、結果がわかるはずはありません。

なので、やってみてできるかできないか?結果を出す必要がありますが、これが後戻りできないことや、コストがかかるといった場合、後悔してしまう事態になってしまう可能性もあります。

そこで、ネットの情報に再現性があるかどうかを判断する場合に覚えておきたいのが、「標準偏差」というやつです。

一番上の図をみてみてください。

簡単に説明すると、ある事柄を数値にして統計をとると事象の一番多い所が山型の一番高いところになり、そこから横に行くにしたがって事象が少なくなっていくということです。(正確な説明ではないと思いますがイメージだけでも掴めてもらえれば)

例えば日本の成人男性を無作為に一万人選び、体重の統計を取ります。

そうすると、グラフは上の図のようになります。

山の一番高いところは何キロになるでしょうかね?

まあ、65キロぐらいでしょうか?

グラフの端は何キロぐらいでしょう?

40キロ?わかりませんが、成人男性で40キロの方は65キロの方よりも遥かに少ないですよね。

ものすごく少ないはずです。

これを踏まえて、motoさんのいう年収240万→年収1000万の転職術を考えてみます。

まず、勤め人で年収1000万というのは、標準偏差の図で端っこに存在する数値であると思います。

勤め人関係なく、日本人で年収1000万以上ある人は4%と言われてますからね。

勤め人という制限があると、さらに少ない1%未満。

転職して年収1000万に到達する確率は恐ろしく低いわけですね。

これはつまり、転職を繰り返して年収1000万にする方法は再現性がない、ということになります。

そこで、ちょっと頭を働かせてみましょう✨

世帯で考えてみます。

だんなだけでなく、嫁にも頑張ってもらいます。

なんや?また嫁か?とツッコミをいれたくなると思いますが、まあ読んでください。

日本の世帯収入の平均が550万くらいなんだそうです。

ということは山の高いところは500万から600万くらいでしょうかね。

で、世帯年収1000万円の世帯は日本で12%もいるそうです。

それほど端っこまではいかないでしょう。

2馬力ですから当然といえば当然ですが、一人で1000万を稼ぐことを考えるより、二人で1000万稼ぐことを考えるほうが現実的だと思います。

とまあ、こういう考え方を知っていると、ネットの情報にいちいち踊らされたり、心を奪われることがなくなりますよ、というお話しでした。

ちなみに、最近こういうのもありましたね。

「少ないお金で美容室をオープンする方法」

お金をかけずに美容室をオープンするのは、誰でもできますね。

工夫すればいくらでもお金を節約できるので、これは再現性がある!といえると思います。

しかし、ですよ。

大事なのは、継続して売上を維持、増やしていけるかどうか?ですよね。

節約したがために、みすぼらしい外観や、しょぼい器材となった場合の売上の標準偏差を考えてみましょう。

継続はなかなか難しいのではないでしょうか?

まあ、何事もやってみなくてはわからないですけどね。

ちなみに、私はそれで一度失敗してますww

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