独立してうれしかったのは、出来上がったお店の中に初めて入ったほんの一瞬だった。
間接照明が鏡を照らす様子を見ながら、自由になった!そう思った。
しかし、そうじゃなかった。
自分の主人が社長から客になっただけで、根本的には何もかわってなかった。— フグ@サロン大家兼ラッパー (@hukkuda) 2017年9月27日
独立する理由は人それぞれだと思う。
お金であったり自由であったり、今の現状をなんとかしたいだったり。
夢や希望をもって独立し、自分は人生の勝者だ!と思ったのも束の間、実は現状はまったくといっていいほど変わっていないことに気付く。
今まで会社に勤めていたときは会社からお給料を頂いていた。
その場合、会社にとっていい人材であることが、高い給料を頂く最大の条件だ。
誰よりも早く出社し、残業もこなし自分が他の誰よりも優秀であることをアピールする。
しかし、どんなにアピールしたところで、そう簡単には給料はあがらない。
自分のことを評価してくれない会社や上司に、次第に嫌気がさしてくる。
「オレはもっとやれるはずだ。。。」
そこで、自分のスキルをいかして独立を決意する。
妻を説得するのは大変だったが、なんとか了承をとりつけた。
日本政策金融公庫からの融資を受け、独立。
これで自分は一国一城の主。
「オレは人生の勝者だ、自由になったんだ!」
しかし、それはとんだ勘違いだったことに気付く。
自由どころかがんじがらめになってしまったのだ。
顧客の要求には答えなければならない、従業員には給料を払わなければならない、会計や事務などの雑務も増える。
何より、借金を抱えているので金融公庫に首を掴まれている状態だ。
独立すると自由になると思い込んでいたが、実は、増えるのは自由ではなく、責任だったのだ。
しかし、後戻りはできない。
月々のお給料と返済は何もしなくてもやってくる。
そして気付く。
独立はゴールではなく、スタートであったということを。。。。。
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