もう10年も前のことなので抜けているところもあると思いますが、自分が独立した時の予算について書いてみようと思います。
そもそも顧客が少ししかいない、または、まったくいない状態で独立してやっていけるのか?
と疑問に思ったり不安になったりすると思いますが、結論から言うと、できます。
というより、できるようにやる、と言うほうが正しい。
だから、自分の足元をしっかりみて、リスクを取りすぎないように気を付ければ大丈夫です。
当時の私の自己資金は250万。
初期投資は200万くらいですべて自己資金で賄いました。
残り50万は売上が全くない場合の生活費として備えるために残しておきました。
内訳は、居ぬきの物件を100万円で取得。
内外装に30万、看板10万、備品20万、材料20万、運転資金30万。
ざっくりで申し訳ないが、大体こんな感じだったと思う。
物件は一階8坪、二階4坪の戸建て物件で家賃は約5万でした。
ちなみに物件は築80年くらいで、大家さんからの直貸しでしたので、敷金や仲介手数料はなしでした。
当時の自分の一か月の生活費は月10万あれば十分でしたので、店舗のランニングコストを考えると、売上20万くらいあればとんとん。
つまり損益分岐点は20万。
一人美容室なんで、こんなもんです。
これでもし、店が立ち行かないなら、その分時間が余るのでバイトすれば大丈夫と思っていました。
結果的に、初月の売上は25万くらいだったので、とんとんより少し多いくらいでしたね。
その半年後は売上50万超えましたので、手取りは35万円くらいになりました。
一般的な教科書では、金融公庫で借入して初期投資で1500万、とかなんでしょうけど、自分自身が働く場所を借金して作る、ということにとても抵抗がありましたし、自分で売上を作って返済していくことやそもそも売上をあげる自信もありませんでしたので、自分のキャパシティーの範囲内の独立で留めることにしました。
これくらいであれば何かあっても自分でなんとかできますし、他人に迷惑をかけることもありません。
手取りが35万円になり、お勤めのころと比べるとお金も時間も随分自由になり楽になりました。
今の時代は、私のような見すぼらしい独立はする必要はありません。
シェアサロンというものがありますからね。
しかも、ある程度の生活費さえあれば、独立のための自己資金もなくても大丈夫です。
これから店舗を持ちたいけど自己資金がない方は、シェアサロンで独立したあとに貯めればいいのです。
そういう点で、私が独立したころよりも良い時代になったなあと常々思います。
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