フリーランスなりたてや、独立間もないころに、簿記会計でつまづくのが、会計用語。
これがほんとによくわからない。
たぶん、仕事で経理などに配属された人ぐらいにしか、馴染みがないのかもしれません。
わたしも独立当初、まったくわからず、その分税金も支払い、たくさん損をしました。
会計用語を知っているからといって、何かが劇的に変わることはありませんが、少なくとも、帳簿付けする時間は短縮されると思いますし、用語を覚えることによって会計が理解できるようになり、結果、お金の流れや儲けの仕組みなんかも分かるようになると思います。
会計を実際に理解するには、会計ソフトを使い、毎日記帳作業をしていくと、自然と理解できるようになると思います。
分からない言葉は都度、ググって調べていけば、わかるようになると思います。
ちなみに、私自身がつまづいた、会計用語や複式簿記の勘定科目は以下です。
会計用語
- 借方、貸方
- 貸借対照表
勘定科目
- 事業主貸、事業主借
- 減価償却
- 買掛、未払金、未払費用
- 売掛
- 元入金
- 按分
- 現金、小口現金、預金
今回は、会計で、まず一番始めに???となる、「借方」「貸方」についての簡単な説明をしたいと思います。
説明というより、私なりの覚え方を披露したいと思います。
簿記では、入ってきた資産を左側に借方として、出ていった資産を貸方として、それぞれ記帳することになります。
借方は左側、貸方は右側、と暗記すればいいと思いますが、白紙の帳面に記帳する場合、どっちが借方?となることがありますし、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)にも借方、貸方が明記されていますので、借方は資産の増減のどちらを意味するか?というのを知っておかないと、BS、PLを読むことができないことにもなってしまいます。
ですので、ここで、しっかりと理解しておきましょう。
私はこのように覚えています。
「借方」というのは、「借りる」ことからきている。つまり、借りるとは自分の懐へ入ってくることを意味する。だから、資産が増える入ってくる側が「借方」。
「貸方」というのは、「貸す」ことからきている。つまり、貸すとは自分の懐から出ていくことを意味する。だから、資産が減る出ていく側が「貸方」。
と、ここまでくると、「事業主貸」「事業主借」の説明もつく。
事業主貸というのは、「事業主の貸し」つまり、事業主の個人的な支出、事業とは関係のない支出を意味する。例えば、事業用の通帳から医療保険料3000円が引き落としされた場合は、
借方 事業主貸 3000 / 貸方 預金 3000
となる。つまり、経費とならない個人的な支出が事業主貸、となる。
一方、事業主借というのは、「事業主の借り」つまり、事業主の収入、事業と関係のない収入のことを言う。事業と関係のない収入なら、「雑収入」になるのでは?と思うかもしれない。
ここで言う事業と関係のない収入というのは、たぶんだが、税金のかからない収入または、すでに税金が源泉徴収された収入、ということだと思う。
例えば、事業主借で仕訳されるものの一つに、銀行預金の利子がある。
銀行の利子は実は源泉徴収されて、付与されるものなのだ。
これが収入となると、二重課税になってしまう。
なので、源泉徴収去れた収入=事業主借ということになる。
ほかには、資産の売却益も、50万未満は課税されないので、それも事業主借で仕訳する。
以上、借方、貸方を理解出来ると、会計簿記の大部分を理解出来るようになるというのがわかったと思う。
大いに活用してもらいたい。
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